もし頼めるのなら、黒にする。

すいません、ナカは多めでお願いします。

かき氷と夏

かき氷、なる食べ物がある。

一口食べるだけでも手軽に冷感が得られる反面、食べ過ぎれば身体に支障が出る(頭が痛くなったり、お腹壊したりするという意味で)あの氷菓である。

そんなかき氷だが、シロップについて、実は色素が入ったただの砂糖水とその昔聞いたことがある。

https://dailyportalz.jp/kiji/170418199366

自分が暇な時に読むこのサイトにもこんな特集記事がある位だし、さもありなんとは思っているが、正直「だから何だ」ってなる。

振り返ってほしい。子供の頃、我々はかき氷をどのように食べただろうか。

真夏の中、縁側で風鈴の音色を聞きながらかき氷を食べた人もいるだろう。

クーラーをガンガンに効かせた部屋で、頭を痛くしながらかき氷を食べた人もいるだろう。

夏祭りにて、一緒に行った異性と縁日で買い、打ち上がる花火の中かき氷を食べた人もいるだろう。

―そう、かき氷を食べていたとき、我々はあらゆる意味での「夏」を感じていたのではないだろうか。即ち我々はあのシロップで彩られたかき氷を通じて「夏」を味わっていたのだ。そこにシロップ毎に味の違いがあるかなど、果たして考えていただろうか。

嗚呼、あの極彩色なシロップで彩られたかき氷。邪な観点が少しでも入ってしまった我々はもう、かつてのようにこの氷菓通じて「夏」を味わうことが出来ないのかもしれない。

しかし、恐れることは無い。我々にはまだ、ある飲み物を通じで「夏」を味わうことが出来るのだ。

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さぁ、残り少ない夏を精一杯味わおうではないか。