もし頼めるのなら、黒にする。

すいません、ナカは多めでお願いします。

ボンド、ジェームズ・ボンド

007シリーズが好きだ。

政府から殺しのライセンスを与えられて世界を飛び回り、数多の美女を手篭めにしつつ、巨悪を打ち倒して任務を完遂する007ことジェームズ・ボンド

その若干ご都合主義的なストーリー展開、オーパーツもいいところなボンドカーを始めとしたハイテクガジェット、いくらなんでも手篭めにされるのが早すぎるグラマラスで美人なボンドガールと、これほどまでに男の夢フルコースな映画はそうそうあるまい。

そして何よりも、このシリーズにおける1番の魅力は、約60年にわたって6人の俳優が007を演じた中、どの007にもそれぞれの魅力と個性があり、それが作品全体において重要な味付けとなってることだ。種々の比較において好き嫌いが別れることはあっても、どの作品も概ね楽しく味わえる。

話は変わるが、今年の11月にシリーズ新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』が上映される。そしてこの上映に合わせて現在BS-TBSでは毎週火曜に全シリーズを放映している。

これは実に良い。なぜなら、現在演じている6代目の俳優(ダニエル・クレイグ)がこの作品をもって007を引退すると宣言しているからだ。

つまり、この全シリーズをテレビで見た直後に最新作として6代目最後の007作品を映画館で観ることで、これまでに6人が演じてきた007を比較し、その味わいの違いを真に楽しむことが出来るのだ。こんな贅沢はそんなにない。

そんなわけで、今日は007を見ることとしよう。「007 ムーンレイカー」、楽しみで仕方ない。